A Different kind of truth

初期ブラウンサウンドはファズなのか?

DiMarzio Music Man EVH Pickups (2)

・Ernieball Musicman

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アーニーボール・ミュージックマンはエディ専用弦に続き、シグネチュアモデルのギターを開発することなった。EB/MMのギターには、既にスティーブ・モーズ・モデルでディマジオ製のピックアップが使用されていましたが、もしエディが気に入らなければ他のメーカーのピックアップにすることもあり得たようです。また、ディマジオ製のピックアップが採用されたとしても、ピックアップはミュージックマン専用とし、他社へ売ってはいけない契約になっていたそうです。

・Floyd Rose Bridge

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初期のEBMMのプロトタイプには、フロイドローズが使われていましたが、当時のフロイドローズのディストリビューターフェンダー社が、EBMMへの発売を禁止してしまったそうです。そのため、他社製を使わざるを得ず、エディがシャーラーより気に入ったGOTOHのブリッジが採用されたようです。Peavey以降は、GOTOH製では無いのでGOTOH製がベストでは無かったようです。

・Neck Pickup

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開発当初からネック側にもピックアップを設置することを考えていました。ネック側ピックアップでエディが気に入っていたのは、プロトタイプに載せられたダンカンのカスタムカスタムだったようです。ディマジオの開発者のスティーヴ・ブルーチャーは、アルニコ2マグネットは磁力が弱くドリル奏法等を使うと減磁してしまうため、磁力の強いアルニコ5マグネットを使い、ポールピースとギャップを持たせるエアバッカーとしました。

・Bridge Pickup

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ブリッジ側ピックアップの目標としては、5150に搭載されていた壊れたJBでした。新しくスティーヴ・ブルーチャーがデザインしたピックアップは、二つのコイルの巻線が異なるデュアルレゾナンスのピックアップA、同じ巻線を使った通常のピックアップBでした。両者ともフルチャージしたアルニコ5が使われていました。ラリー・ディマジオは、どちらのピックアップもJBよりも優れており、ピックアップAの方が好みでした。エディも両方とも気に入りどちらか決めかねたため、スティーヴ・ルカサーがピックアップBを選んだそうです。そして、選ばれなかったピックアップAが、ToneZoneになったのは良く知られているでしょう。また、ブリッジ側ピックアップは、ポールピース間隔の広いFスペースが使われていました。

・EVH Pickups

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EB/MMのEVHは、ブリッジはダンカンのJB、ネックはカスタムカスタムがモデルでした。Peaveyのピックアップは選考の結果、ネック側がJB、ブリッジ側がカスタム5に近いモデルと、EB/MMとほぼ逆の組み合わせとなったのでしょう。EVHへの移行時には、Peaveyと同じような組み合わせのアルニコ2版に変更されます。恐らく、使用するアンプの変化、トーンの好みが変化したせいなのでしょう。