A Different kind of truth

初期ブラウンサウンドはファズなのか?

EVH Wolfgang Pickups

・EVHウルフギャングピックアップ

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EVHブランドのウルフギャング・ギターために開発したピックアップです。ミュージックマンとピーヴィーの時は、ギター専用でピックアップ単体での発売はありませんでした。その入手困難さゆえに評価が過大では無いかとの意見もあります。EVHブランドでは単体での発売もされています。普通に手に入るせいか、評価はディマジオほど高く無いように感じます。

・ピックアップの仕様

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基本となる仕様は、ブリッジ側が14kΩのアルニコ2となり、フランケンシュタインハムバッカーとほぼ同じ仕様となります。ネック側は、17kΩのアルニコ2となります。ネック側の直流抵抗値が高い独特の組み合わせは、ミュージックマンと逆、ピーヴィーとは同じになります。ミュージックマンとピーヴィーは、アルニコ5と言われているのでマグネットはアルニコ2に変更になっています。スクウェアインドー無しで、ブリッジもFスペースでは無いようです。

フェンダー製のハムバッカー

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外観は、フェンダー製のアトミックハムバッカー等と良く似ています。EVHブランドでセイモアダンカン製のフランケンシュタインハムバッカーは、マグネットがロングタイプでしたが、こちらはショートタイプのようです。フェンダー製の場合、裏側配線の独特の構造でアジャスタブルポールピースは短めになっています。ショートとロングのマグネットの違い、ポールピースの長さや材質の違いによって、ワイヤ径とターン数の設計によって、同じような仕様でも違ったトーンになるのは面白いと思います。ウルフギャング開発時のインタビューを読むと他社製のハムバッカーを試してあまり良くなかったので、フェンダー製のハムバッカーを試したところ良かったので、フェンダー製にしたとのことです。フェンダー製ハムバッカーはあまり人気無いですが、ダンカン、ディマジオと味付けが違い、意外と良いピックアップだと思います。

・EVHウルフギャングのレビュー

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最近は、シングルコイルばっかりで久しぶりのハムバッカーです。今回は、シンクロトレモロの2ハムストラトに載せてみました。アルニコ2ってことですが、一般的なアルニコ2のイメージの緩い感じだけでなく、ちょっとアルニコ5っぽいエッジ感もあります。ブリッジ側は、フランケンシュタインに近い感じですが、よりモダンで現代の機材との相性が良いようにチューニングされていて、とても使いやすいです。直流抵抗値が高めのネック側は、もっとこもった感じをイメージしていたんですが、意外とスッキリした甘めのトーンで、ブリッジ側との出力バランスもいいです。ミュージックマンディマジオ製ピックアップの組み合せよりずっと好きですね。ピーヴィーは、ブリッジ単体だといいんですがネック側がちょっと重い感じです。ネックとブリッジの組合せも今までに無い感じで、幅広い音作りに対応できそうなので、ヴァンヘイレンファン以外が使っても面白いと思います。エディーファンで1ハムストラトでしたフランケンシュタインハムバッカーとかの方が良いと思います。