A Different kind of truth

初期ブラウンサウンドはファズなのか?

Tone Bender Mk1

Jeff Beck's Fuzz

ジェフベック関連の記事を読んでみると意外とヤードバーズ時代の人気も高いように思いました。今回、初めて聴いたヤードバーズでしたが、古いことは否めないですが、かなり気に入ってしまいました。

The Yardbirds

ヤードバーズ時代は、エスクワイヤもしくはレスポールにトーンベンダーMK1と言われています。また、トーンベンダーMK1は、初期の木製とゴールドの金属製の2種類を所有、のちにMK2(マーシャルスーパーファズ)を入手したようです。トーンベンダーMK1は、初期のものはローゲイン、後期のものはハイゲインと言われています。また、トーンベンダーMK1は、よく知られるマエストロのファズの改良回路の他に、ファズフェイスに近いMK1.5の回路も存在するとも言われています。

◇Tone Bender Mk1

トーンベンダーMK1は、ミックロンソンの使用で人気が高く、マンライサウンドは製作者はかなりのミックロンソンマニアのように思います。一般的な歪みの原理は、アンプにしろ歪みペダルにしろ過大な入力を再現出来ず、音が潰れることにより発生します。ところがMK1は、正常に音が出ないように電圧を狂る独特に回路のようです。一般的な歪みは、音量を上げる(ゲイン)と歪みは増えるのですが、MK1はATTACKと音量は全く関係無く、音が頭打ち(クリップ)になる訳ではないので、歪ませてもサステインは増えません。実際、使ってみるとジージー言う割にサステインは、ほとんどありません。ヤードバーズのアルバムを聴いてもそれっぽいサウンドは、ヒーズオールウェイズゼアくらいでしかありません。恐らく、RONNO BENDERのモダンモードは、ミックロンソンの改造ファズを意識しているのでは無いかと思います。

◇ACID FUZZ 1966 ITALIAN

ヤードバーズのアルバムはMK1では無いとすると、中身は別の回路(MK1.5)では無いかとの疑惑が持たれます。現在MK1.5のレプリカは所有していないので、ほとんど同じ回路のイタリア製トーンベンダーのレプリカを試してみました。BIASを調整するとかなりヤードバーズ時代と近いトーンが得られました。MK2ケースにMK1.5回路のトーンベンダーの他に、MK1ケースにMK1.5回路のトーンベンダーもひょっとすると存在したのかもしれません。また、トーンベンダーMK2は、MK1.5にトランジスタを一つ追加したような回路のためMK1.5とMK2は割と近いトーンですので、ヤードバーズ時代にMK2のプロトタイプもしくは、最初期モデルを入手していたのかもしれません。