A Different kind of truth

初期ブラウンサウンドはファズなのか?

DiMarzio Music Man EVH Pickups (1)

・Music Man EVH

Music ManのEVHと現AXISのDimarzio製ピックアップは、Music Man専用モデルであるため、単体では発売されていません。

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PRSのカスタム24を購入した時、どちらを購入するか迷ったのがMusic ManのEVHモデルでした。数年前、SterlingブランドでDimarzio製ピックアップ搭載のAX40Dモデルと言う廉価モデルが登場したので、ピックアップを試してみたい、元々EVHモデルが好きだった事も有り購入しました。PRSの廉価モデル(SE)は本家とは見た目が異なりますが、Music Manの廉価モデル(Sterking)でも本家とほとんど差が無いのがうれしいところです。ピックアップ以外のパーツ類は、アジア製で製造コストを抑えていますが、細かいところを気にしなければ、本家よりも相当安い価格で雰囲気が味わえます。

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さて、Dimarzio製EVHピックアップですが、EVH Frankenstein、EVH wolfgang、Peavey Wolfgangと比べるとミッドの強さ、いわゆる鼻づまり感が強く、あまり好みではありません。DuncanのJBのDimarzio版、Tonezoneの親戚と言われていますが、確かにサウンド的にはそんな印象で間違いないでしょう。個人的には、MusicManが、ピックアップの選択を間違えたのじゃないかと疑っています。と言うのは、EVH Frankensteinは14kΩの直流抵抗値。EVH wolfgangとPeavey Wolfgangもブリッジ側は14kΩとFrankensteinと同じで、ネック側が16kΩの直流抵抗値です。ところが、Dimarzio EVHはネック側が14kΩ、ブリッジ側は16kΩと直流抵抗値が逆になっています。そのため、EVHのブリッジピックアップは、Frankenstein系と比べ低音強めの重めのトーンで、フランケンのような抜けの良い感じが薄く感じます。

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ピックアップは、直流抵抗値が低い方が線径が太く巻き数が少ないため、高域のロスが少なくブライトなトーンとなります。そのため、一般的にはウォームなネック側には直流抵抗値を低め(ブライト)、ブライトなブリッジ側には高め(ウォーム)の選択をします。エディは、逆にウォームなネック側はよりウォームに(直流抵抗値を高め)したかったのではないでしょうか。もっと極端な例として、スティーヴモーズは、ブリッジ側9.9kΩ、ネック側21kΩの直流抵抗値のピックアップとなっています。Wolfgangのブリッジ側14kΩ、ネック側16kΩと言うのは、それほど特殊では無いように思います。Music Manは、それを勘違いし市販品のネック側を14kΩ、ブリッジ側を16kΩと逆にしてしまった。エディが、その間違いに気が付きPeaveyへ契約変更。Peavey以降は、本来のネック側16kΩ、ブリッジ側14kΩに戻した。不可解なPeaveyとの契約の裏にそんなことがあったのか、ただ単純に好みが変わっただけなのか、真相は分かりませんが。。ネック側をブリッジにマウントしてみたらとか、ダンカンのカスタムカスタム、ディマジオの別のピックアップとかマウントしたらどうかと迷っています。