A Different kind of truth

初期ブラウンサウンドはファズなのか?

JEFF BECK

◇ジェフベック

ジェフベックは、活動期間が長いのでアルバムをコンプリートしていませんでしたので、この機会に聴いていなかったアルバムを3枚ほど入手しました。

THE YARDBIRDS / ROGER THE ENGINEER

ベックファンでもトゥルース以降の方も多いんじゃ無いでしょうか。ヤードバーズの時代は、LPが主流では無かったようで、ヤードバース時代の唯一のフルアルバムが、ロジャージエンジニアになります。ヤードバースは、エリック・クラプトンジェフ・ベックジミー・ペイジが、在籍していたことで有名です(日本では3大ギタリスト)。実は、クラプトンが最年少で、ジェフは2番目のようです。この頃のジェフは、テレキャスターにトーンベンダーMk1のようですが、アルバムを通して魅力的なトーンです。トーンベンダーMk1は、動作原理が独特なため再現するのはかなり難しいと思われます。今回初めて知ったのですが、ファズで有名なハート・フル・オブ・ソウルズ(このアルバムには入っていません)は、同じくファズで有名なストーンズのサティスファクションより発売が先だったようです。ロックの歴史的にも重要で、実験的なジェフの初期のギタープレイが聴けるアルバムでした。

BECK , BOGERT & APPICE LIVE

ベック・ボガート・アピス(BBA)は、ライブ盤の方が良いと聞いたことがありましたが、スタジオ盤を聴いて、あまり興味を持てなかったので、ずっと聴かずにいました。やはり、BBAは第1期ジェフベックグループのすぐ後だったらと思いますが、このアルバムはロックバンド時代の集大成と言った感じで、過去の曲も取り上げていたりと中々の力作だと思います。後、ライブと曲順が違うのが良くないと指摘されていますので、以下の正しい順で聴いた方が楽しいと思います。1)Superstition,2)Livin' Alone,3)I'm So Proud,4)Lady,5)Morning Dew,6)Sweet Sweet Surrender,7)Lose Myself With You,8)Black Cat Moan,9)Jeff's Boogie,10)Why Should I Care,11)Going Down,12)Plynth / Shotgun,13)Boogie

JEFF BECK / FLASH

80年代に発売したこのアルバムは、レコード会社の要望でボーカル曲が多く不評の声が多かったため、聴いたことがありませんでした。1曲目から80年代全開のナイルロジャースのカッティングですが、今聴いてみるとレトロな感じが新鮮でした。ブロウバイブロウでインストイメージが定着してしまいましたが、第3期ジェフベックグループと思って聴けば意外と楽しいアルバムです。フロイドローズ付きのジャクソンのギターを使っているようで、強烈なアーミングプレイが堪能できます。この後、フェンダーシグネチャーに移行していきますが、アメリカン・スタンダード・トレモロもナイフエッジの2点支持なので、派手なアーミングプレイは引き継がれているように思います。個人的には次のアルバムのギターショップまでは、今聴いても良いなあと思いました。