A Different kind of truth

初期ブラウンサウンドはファズなのか?

Motor City Pickups The 2nd Degree Black Belt

・ピートソーン

たくさんギターをお持ちのピートソーンさんですが、ブラウンサウンド系の機材を試す際に良く使う2本のギターがあります。ゴールドのESPのボディにシンクロトレモロのギターは、70年台のディマジオ・スーパーディストーションが載っています。そしてもう一本の黒いボディに80年代のフロイドローズの付いたギターに搭載されているピックアップが、モーターシティピックアップのセカンドディグリーブラックベルトです。動画を見て、久しぶりに使ってみることにしました。

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ディマジオスーパーディストーション

動画の解説によりますと、エディは77年ころからフェンダーストラトにマイティマイトのスーパーディストーションコピーを使っていたこと。ただし、実際にレコーディングに使ったかどうかは誰にも分からない。ピートさんは実際に聴いてみて、VAN HALENのファーストアルバムでトレモロを使っている曲は、セラミックマグネットで直流抵抗が14.1kΩのものではないかとのことでした。

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・セカンドディグリーブラックベルト

モーターシティピックアップは、オールドスクール<ヴィンテージホットロッド<モダーン<エクストリームに分類されています。ヴィンテージタイプのオールドスクールのカテゴリーにブラックベルトと言うモデルがあります。それを一段階パワーアップし、ヴィンテージホットロッドに分類されているのが、セカンドディグリーブラックベルトです。ちなみに以前紹介したアフワユは、それより更にホットなモダーンに分類されています。

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 ・レビュー

ブティック系のヴィンテージレプリカは、出力がかなり低いものが多く、セカンドディグリーブラックベルトもヴィンテージホットロッドと言っても、それほどパワフルって感じではありません。このピックアップの優れている点は、ヴィンテージっぽい枯れた感じ(シズル感)がありつつ、エッジも効いている(バイト感)点です。両方の良さを両立した(best of both worldな)、数少ないピックアップだと思います。そのため、ゲイン高めの歪みペダル(アンプ)との相性は、ブラウンサウンド系のピックアップの中でもベストだと思います。ピートソーンさんのペダル動画を見てあんなにいい音しないと思っている人もいるかいもしれませんが、セカンドディグリーブラックベルトのおかげもあるように感じます。多分、Thornbuckerはもう少しヴィンテージより、その他のピックアップはホットすぎるのでは無いかと思います。少量生産の本当のブティック経営ですので、基本的にオーダーメイドになりますので、入手に手間がかかりますが、ブラウンサウンド系では良いピックアップだと思います。

・使用弦

弦についてはもこだわりがあるようで、ピュアニッケルで0.09~0.40のセットが良いとのことです。現状、そのセットは売っていないようなので、フェンダーとかアーニーボールで違うゲージのセットを組み合わせているようです。

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