A Different kind of truth

初期ブラウンサウンドはファズなのか?

Marshall Bluesbreaker Amp

1963年にマーシャルは、フェンダーベースマン(5F6A)を参考にJTM45を発売します。当時は回路と基板がほぼ同じなので、パーツの並びがほぼ同じなんですね。

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当時のユーザーとしては、ザフーのピートタウンゼントが有名です。大出力とフルスタックは、ピートの要望とも言われてます。初期のザ・フーは、ルックスもサウンドも別物ですね。マーシャルのブロックロゴが、かっこいいですね。ピートは、基本はクリーンで歪みはファズのようですが、その後ハイワットがメインとなります。

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1964年の終わりから1965年に1961アンプを発売します。10インチスピーカー4発でボードも薄く、軽量とのことです。やがて、ヴォックスのAC30に対抗するため、12インチスピーカー2発の1962に進化します。このアンプが、有名になるのは、1966年6月発売のブルースブレイカーウィズエリッククラプトン、通称ビーノアルバムで使われていたからです。そのため、ブルースブレイカーモデルと呼ばれています。レスポールとマーシャルの組み合わせ、そして真空管オーバードライブサウンドの元祖と言ってもよいかと思います。未聴の方は、ギターサウンドのリファレンスとして聴いた方が良いと思います。 

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アルバムジャケット裏の写真は1962のようですが、1961モデルも所有していたようです。どちらでレコーディングしたかは不明ですが、かなりの大音量でレコーディングしマイクをかなり離してレコーディングされたと言われています。また、ダラスレンジマスターをブースターとして使っていたとも言われています。真空管アンプでボリュームを上げて歪ませるのは、それ以前からあったと言われていますが、オーバードライブと言えるような本格的な歪ませ方をしたのは、クラプトンが最初のように思います。レコーディングされた時は、トーンベンダーもあったのですが敢えてアンプのボリュームを上げたのでしょう。その後、クリームではファズも使うのですが、その後チャンプをボリュームを上げて歪ませることになります。ボリューム上げるのがよっぽど好きなんでしょう。

なんで急にマーシャルの話をしたかと言いますと、この動画を見たからです。非常にレアなファーストエディションです。オーバードライブとしては、理想的な音だと思います。世界初のオーバードライブペダルのBOSSのOD-1は、開発者によるとマーシャルアンプの歪みを目指したとのことです。70年代ハードロッカーは、マーシャルを使っていてもブースターやファズを使っている場合が多かったため、当時は歪みが少ないと評判はあまり良くなかったと聞きます。