・初めてのファズ
初期ブラウンサウンドの再現のため、ファズ系ペダルとしてスローバックのオーバードライバーを試しファズの可能性はあると思いました。初めて買ったファズは、エディのファズボックス1から類推されるトーンベンダーMK2タイプのファズでした。ゲルマニウムトランジスタを使用したファズの歪みは、今まで経験したアンプや歪みペダルの歪みとは全くの別物で、そのトーンには驚かされました。歪みの質感としては初期ブラウンサウンドに似ているものの細かいところに違いを感じ、もっと色々なファズを使ってみたいと思いました。
・ファズ探しの旅
ファズ探しの旅は、レンジマスター、オーバードライバー、ビッグマフ、ファズフェイス(ゲルマ、シリコン)、トーンベンダー(mk1,mk1.5,mk2,mk3,italian,jumbo,super)の計12種類、数十台を試してきました。しかし、どれもあと一歩届くことはできませんでした。1周して気づいたのは、実は届かなかったのはファズを使いこなせていなかったこともありました。
こちらは、1stアルバムのレコーディング風景と言われています。改造前のデストロイヤーを使用しています。いくらなんでもこの状態でアンプをフルアップにしているとは思えません。マイクもキャビネットのすぐ近くですし、メンバーとの距離も近いのでアンプのヴォリュームは、控えめだったように思われます。となると、ファズ、ブースターは必須の環境に思われます。
・改造マーシャル
ホセ改造などから真空管アンプの変遷について調べてみて、真空管だけでハイゲインを目指す方向は違うことを再認識しました。 MacOs版のガレージバンドでは、トーンベンダーがかなり近いこともあり、一周回ってトーンベンダーに戻ってきました。と言うのは、ファズ探しの旅をしている間にファズの使い方が分かってきたからです。
・Pigdog Professional MK II
トーンベンダーは、オリジナルにヴァリエーションがある上、ビルダーによっても大分サウンドが異なるのでファズ沼でも一番恐ろしいと言われています。トーンベンダーのクローンとしては、D*A*Mがとても有名ですが非常に高価ですので、その次くらいに有名なPigdog Pedalsのトーンベンダーを試してみました。ピグドッグは、値段は高いですが、値段に見合った非常に高級感のあるペダルです。実際のトーンもマーク2にしては大人しめの印象です。実際に試してみると非常に良く歪むオーバードライブといった感じでとても好みの歪みかたです。セッティング次第では、かなり初期ブラウンサウンドに近いサウンドを得ることができました。