ピート・ソーンさんが、EVH系のピックアップのテストをしていました。最近のピックアップってどんな感じかなと思い、試しているピックアップを分類して見ることにしました。ピートさんによるとヴァンヘイレンは、1枚目と2〜4枚目ではサウンドが違うのでアンプのセッティングを変えているそうです。ですので、1枚目のサウンドが好きか2枚目以降が好きかで好みのピックアップが変わってくるかもしれません。全部で23種のピックアップを5つのギターでテストしています。ギターとピックアップ別に分類してみました。
1)Black and White Frankenstrat
ダンカン78の影響でAWG42を多めにリワインドして直流抵抗値9kくらいのP.A.F.系ピックアップです。白黒フランケンでテストしているピックアップは、以下の9つになります。モーターシティは、ピートさんお気に入りのため所有のギターとの比較もあります。
#5 REWIND ELECTRIC VHII / RESISTANCE:9.2K,MAGNET:LONG A2
#6 MOTOR CITY 2ND DEGREE BLACKBELT / RESISTANCE:8.8K,MAGNET:A5
#7 FRIEDMAN CLASSIC+ / RESISTANCE:8.2K,MAGNET:A5
#8 BARE KNUCKLE VHII / RESISTANCE:8.9K,MAGNET:A5
#9 SEYMOUR DUNCAN 78 / RESISTANCE:9.0K,MAGNET:A2
#13 DIMARZIO 70s PAF / RESISTANCE:8.8K,MAGNET:UNKOWN
#18 SUHR THORNBUCKER PROTOTYPE / RESISTANCE:8.6K,MAGNET:A2
#21 PARIAH PASADENA WHITE / RESISTANCE:9.2K,MAGNET:A2
#23 SEYMOUR DUNCAN 59 / RESISTANCE:8.3K,MAGNET:A5
この手のピックアップはコイルの線径が太いため、ブライトなトーンですので2枚目以降のセットアップの方が、相性はいいように思います。個人的には、この手のタイプのピックアップを本人は使っていないのでは無いかと思っています。
2)Black , White and Red Frankenstrat
最終形態のフランケンシュタインのハムバッカーをモデルとしたピックアップです。コイルワイヤが細めなため直流抵抗値は14k程度になっています。ここは、ダンカン、EVHが公式に発売しているせいか、他メーカーのものは少ないようです。EVH WOLFGANGのみ、白黒フランケンでテストでしていないのは何故なんでしょう。
#4 EVH WOLFGANG PICKUP RESISTANCE:14K,MAGNET:A2
#10 SEYMOUR FRANKENSTEIN RESISTANCE:14.2K,MAGNET:A2
#11 SEYMOUR CUSTOM CUSTOM RESISTANCE:14.2K,MAGNET:A2
#21 PARIAH PASADENA BLACK RESISTANCE:14.5K,MAGNET:A2
コイルワイヤを細めにするとダークな音の傾向になるので、フロイドローズのブライトなトーンに対応するためP.A.F.をリワインドし直したと考えるのが一般的です。ただし、アンプ直前提か、歪ペダル併用かで選択は、変わってくるように思います。
3)Super Distrotion type humbucker
エディが、1stアルバムのレコーディングで使っていたといわれるマイティマイト(スーパーディストーション)タイプのピックアップです。
#12 SEYMOUR CUSTOM RESISTANCE:14.0K,MAGNET:CERAMIC
#14 MOTOR CITY DISTORTION STYLE RESISTANCE:13.2K,MAGNET:CERAMIC
#15 REWIND ELECTRIC VH RESISTANCE:13.4K,MAGNET:CERAMIC
#16 MIGHTY MITE VINTAGE(OLD) 1300 RESISTANCE:13.5K,MAGNET:CERAMIC
#17 MIGHTY MITE NEW 1300 RESISTANCE:15K,MAGNET:CERAMIC
#19 SUHR SSH+ PROTOTYPE RESISTANCE:17K,MAGNET:CERAMIC
#20 PARIAH DESTRUCTION 70 RESISTANCE:13.6K,MAGNET:CERAMIC
最近は、このタイプが1stアルバムの最有力候補とされているためか、意外と数が多いですね。
4)IBANEZ DSTROYER
こちらは、アイバニーズのエクスプローラーコピーモデルで比較しているピックアップです。タイプ的には、バラバラです。ピートさんによると1stアルバムに関しては、super70ではなくスーパーディストーションタイプとのことです。エディのスーパーディストーション嫌いは、疑わしいとか。
#1 T.V. JONES(STARWOOD?) / RESISTANCE:8.3K,MAGNET:ALNICO
#2 IBANEZ SUPER 70 RESISTANCE:7.9K,MAGNET:A8
#3 DIMARZIO SUPER DISTORTION(NEW) RESISTANCE:13.3K,MAGNET:CERAMIC
アンプ直前提でいくと1stアルバムに関しては、スーパーディストーションタイプになってしまいます。個人的には、ファズ・トレブルブースター使用前提ですと、super70やローアウトプットのP.A.F.タイプの可能性が高いと思います。