A Different kind of truth

初期ブラウンサウンドはファズなのか?

Caparison BH-IIR Pickup

◇Caparison Apple Horn Sand Stone

Mattias Eklundhが好きなのでCaparisonのApple Hornを所有しているのですが、ピックアップをMattias EklundhのようにDimarzio D Sonicへ交換を考えていました。最近、BOSS HM-2の影響でショーンレインを久しぶりに聴いて、Shawn Lane愛用のDimazioのAirClassic、あるいはオリジナルのJacksonのJ50?も候補となりました。Caparisonはもともと国産Jacksonの後継ですので、だったらのCaparisonの別のモデルでも良いかなと思いました。そこでJ50に近そうなBH-IIRとSH27Fの組み合わせとHorusと同じ組み合わせにしました。

◇Caparisonピックアップ

Caparisonのピックアップは、自社開発の専用モデルでついでにPH-bc、BH-F、BH-Rもついでに入手しました。CaprisonのピックアップはGOTOH製ですが、国産のJacksonピックアップやFernandesのVHシリーズもGOTOH製とも言われています。

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◇ハムバッキング・ピックアップ
・PH-R,PH-F:ハイパワーで、高音から低音までバランスが良く、ハーモニックスが充実しています。エスカッションマウント、ダイレクトマウント両方に対応します。ダイレクトマウント時は、さらに低音が強調されます。(参考;PH-R/12.8kΩ) 
・BH-R,BH-F:ヴィンテージクラスの出力で、高音から低音までバランスの良いサウンドです。(参考;BH-R/9.2kΩ、BH-F/8.3kΩ)
・BH-IIR:BH-Rをダイレクトマウント用にアレンジしたもので、高音域に特徴がありハーモニックスが得易い。(参考;BH-IIR/8.6kΩ)

・PH-bc:コートニー・コックスシグネチャーモデルに搭載されているピックアップ。クリアーで鮮明な高音域は素敵でクリーンな印象で、低音域においても厚みがあるので、“Big Chords”を扱うことができ、すべての音をとてもクリアーに聴くことができます。Dellinger II CL10にも搭載されていました。(参考;PH-bc/12.7kΩ)

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◇レビュー

交換前のPH-Rは、トリプルマグネットで直流抵抗値高め(コイルターン数多め)ということもあり非常にパワフルなサウンドです。DimarzioだとEvolution、DuncanだとDistortionあたりが近そうに思われます。JacksonのJ80C,J90Cは、薄めのセラミックマグネットだったような記憶なんですが、FernandesのVH-4は、厚めのセラミックマグネットで比較的近いトーンのように思います。交換後のBH-IIRは、アルニコマグネットで直流抵抗値低め(コイルターン数少なめ)といことでDuncan 59とかDimarzio Paf Proとか似たようなタイプです。アメリカのワイヤー規格のAWG42は、JISに換算すると0.003151SQとなります。恐らく0.003SQと5%ほど細めのワイヤーを使用しているので、同じ巻き数でもやや直流抵抗は高くなっていると思われます。BH-IIRは、BH-Rのダイレクトマウント用とのことですが、ダイレクトマウントするとピックアップがボディの振動の影響を受けるのでやや低音域が強調されるためややブライトにデザインしているように思います。出力はダンカンとかよりやや低めな印象です(直接比較していないのであくまで印象です)。低音から高音までバランスが取れて使いやすいタイプだと思いました。

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◇シングルコイル・ピックアップ
・VS-I:ヴィンテージクラスの出力で、いわゆる枯れたサウンドです。
・VS-IA:VS-Iのパワーを上げたもので、ブリッジピックアップがハイパワーの場合にマウントするピックアップです。

◇シングルサイズ・ハムバッキング・ピックアップ

・SH-27F:27フレットモデルのネックポジション専用です。センターピックアップ位置とほとんど変わらない27フレットモデルでもネックポジションらしいサウンドを得ることができます。(参考;SH-27F/10.7kΩ)
・SH-N:24フレットモデルのネックポジション用に開発しました。ブリッジピックアップPH-Rとのコンビネーションは、抜群です。

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◇レビュー

VS-IAは、シングルコイルですがハムバッカーとセットで使っても問題無いレベルの出力があります。トーン自体は、一般的なシングルコイルです。SSHストラト用に良いように思います。SH-27Fは、センター付近でネック位置のトーンを狙いややウォームなトーンです。実際にネックポジションのハムバッカートーンにかなり近く感じます。シングルハムらしいシングルっぽいニュアンスはあまり感じませんでした。昔の日本製ギターは、高価格モデルはダンカンやディマジオ、廉価モデルには日本製のピックアップの場合が多かったので、日本製は性能が劣るイメージを持っている人も多いでしょう。確かにコストダウンのため、仕様を落としているものもありました、適切に設計してあればどこで製造しようと差は無いように思います。Caparisonのピックアップもダンカンやディマジオに十分、対抗できると思います。

EP13 Tone Bender Sound

ブティックペダルで大成功をおさめているJHSペダルのジョシュさんは、最近ファズに注目しているようです。昨年は、1966シリーズとして、トーンベンダー1.5, イタリアンベンダー、レンジマスター、ファズフェイスを限定で製作、今年からはレジェンドシリーズとしてレプリカモデルを製作するようです。ファズといえば、ファズフェイス、ビッグマフでしたが、近年、注目されているのがトーンベンダーです。トーンベンダーとは、どんなエフェクターなのでしょう。ジョシュさんが、ロンドンのショップ、マカリスを訪問した動画を見てみましょう。

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• 1965 Mk I Tone Bender
こちらは、大変貴重なオリジナルのマーク1です。マエストロのファズと比べるとSAG感はかなり少なく、モダンハイゲインに通じる強烈なオーバードライブサウンド、初期ブラウンサウンドともにていますね。これが発売される前は、完全なクリーンサウンドだったので当時の人は、本当に驚いたことでしょう。ミドルが少し弱く、基本的にラウドとのことです。ギターのボリュームを絞るとSAG感(ベルクロ感)がでます。50年以上前のデザインですが、今でも十分使えるサウンドが得られる驚異的なペダルでしょう。

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Sola Sound 'Goldie' Tone Bender by David Main
こちらは、通称1.5と呼ばれるタイプです。基本的にはファズフェイスと同じ回路です。もともとは、VoxのディストーションブースターV816の回路です。ゲインはそれほど高くないですが、歪みは粗く感じます。ボリュームの追従性は良いです。ファズフェイスに比べるとローが少なめに感じます。レスポールにも使えるファズフェイスって感じでしょうか。ペダルショーの方も相当気に入ったようです。

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 • 1965 Range Master Fuzz Bug

 こちらは、レアなレンジマスターファズ。恐らくファズフェイスのプロトタイプ的なモデルだと思われます。回路は、ファズフェイス、トーンベンダーマーク1.5と同じようです。マーク1.5に比べると粗めの歪みです。

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• 1965 Sola Sound Professional MKII
マーク2は、マーク1.5の改良版です。マーク1.5と比べると歪みのレベルは高まっていますが、歪みの質は柔らかめでディストーション的です。ペダルショーの方は、数多くのディストーションペダルを試したが、これがベストのディストーションだと絶賛しています。 

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Sola Sound MKIV Tone Bender

JHSペダルのジョシュさんのお気に入りが、このマーク4です。初めてトーンが付いた歪みペダルではないかと言われています。そのトーンが付いたことによりよりディストーション的に使いやすくなっています。理想的なビッグマフとのことです。なかなかトーンベンダーシリーズのサウンドをまとめて聴く機会は無いので、参考になります。ジョシュさんによるとトーンベンダーのレプリカは非常に高価ですが、MXRやBOSS以降の量産ペダルが失ったアートがある、2倍の値段をつけた方がいいとのことです。現在のペダルはやや飽和状態、高価でも売れるファズは狙い目と考えているのかもしれません。ペダルショーの方の興味はファズに移りつつあるようです。

さて、たまには、おすすめの音楽の話でも。暑い季節には、エアコンの効いた部屋でジャズを聴くのもいいです。スウェディッシュデスメタル、ヨナスエルボーグ(ショーンレイン)とスウェーデンつながりで、エスビョルン・スヴェンソン・トリオなんかはいかがでしょうか。本当に美しい音楽ですね。

 

BOSS Heavy Metal HM-2 Users

今、最も旬な歪みペダルBOSS HM-2のtシャツを通販で購入しました。当然目盛りは、フルテンです。ユニクロ系ではありませんので、シャツ自体の品質はやや劣ります。今年のGUとユニクロのグラフィックTは、気になるアイテムはありませんでした。企業コラボとして、BOSSペダルのデザインでオレンジのDS-1、イエローのOD-1、あるいはライトグリーンのIbanezTS-808なんか出たら欲しいです。

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BOSS HM-2と言えば、スウェディッシュデスメタルの影響で絶大な人気ですが、その他のユーザーは、どんな人がいるのでしょうか。一番有名なのは、デビッドギルモアでしょう。1980年台の狂気のプロフィール(About Face)、鬱(A Momentary Lapse of Reason)で使用しているようです。エリッククラプトンも同じ頃使用していたようです。BOSS HM-2は、ファズと似た雰囲気があるので、ファズ的なトーンを求めて使ったのでは無いかと思います。ちょっと前までは、BOSS HM-2はシューゲイズ系に人気と言われていました。使っていたのは、ジーザス&メリーチェイン、マイブラッディヴァレンタインのようです。シューゲイズだと深めのディストーション的に使っているので、HM-2よりもビッグマフの方が雰囲気出るようにも思いますが。後は、ザ・スミスのギタリストのジョニーマーが86年に、その他、プリンス、ケミカルブラザース、システムオブアダウンと多方面で使われていたようです。

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意外なとろこでは、超絶ギタリストSHAWN LANEも使っていたようです。久しぶりにyoutubeで見ましたが、本当に超絶ですね。90年台のショーンレインは、デカロゴcharvelのギター(750XL)を使用しています。こちらは海外専用のモデルのようです。共和商会時代のシャーベルにアーチトップのsoloistモデル(SLA-160)にアームを付けたモデルのようです。恐らくミディアムスケールじゃないかと思われます。ピックアップは、オリジナルですとJ-50(あるいはJ80)ですが、PAF-PROに交換しているとも言われています。その後、アイバニーズ、ヴィジェとエンドース契約します。アイバニーズ時代は、短いですがゴーストライダー、Sシリーズの改造モデルを使用しています。

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ヴィジェではシグネチャーモデルがあります。ミディアムスケールにDimarzioのAir ClassicとFS-1のようです。アンプは、ソルダーノを使っていたようです。

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BOSS HM2は、1998年から2003年に使っていたようです。アンプは、ピーヴィーのプリとパワーで歪みはHM2だったのかもしれません。DISTとLEVELは3時位と高め、カラーは、LOを少し上げているようです。改てHM-2を聴いてみるとマーシャルよりもソルダーノ的な歪みのようにも感じましたが、今なら他に良い選択肢があると思います。やはり、フルテンでデスメタルサウンドに使うのがベストでしょう。

 

Sola Sound Tone Bender Professional MKII - The Hybrid

ラーメン芹沢の名言は、機材選びでも似たようなよとが有りますね。

「大半の人間は、単純でわかりやすい刺激しか理解できない。そのくせ、そういう鈍感ヤローに限って、自分はものをわかった人間だと思いたがる。」

機材の場合は、むしろ微妙な違いを気にする人が多いような気もしますね。

「いいものが常に認められるとは限らない。どの世界でもいいものを見分けられる人間は、ホンの一握りだ。」

トーンベンダーなんかは、本物を持っている人はわずかだし、製造ノウハウを持つ人も少ないです。そう言う訳で頼りになるのは、本物を見分けられる一握りの人間、デビッドメインです。トーンベンダーマーク2は、いくつか試してみてそれぞれ良い音でしたが、結局本物ってどんな音なのかは、気になります。いつかは、欲しいと思っていたデビッドメイン作のトーンベンダーを入手しました。

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あの有名なロンドンのMacari’sでソーラサウンド名義のものです。トランジスタゲルマニウムとシリコンの両方を用いているハイブリッドです。通称The Squadron 27ってことです。筐体はマーク3と同じスリムタイプになります。極性が通常のエフェクターと一緒ですのでパワーサプライを共用でき、LEDもついています。比較動画にあるようにゲルマニウムのモデルよりもややダークで粗い歪みのように感じます。

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せっかくなので、Tシャツも買いました。Macari’sってどんな店なのかとこんな感じです(6分30秒くらいから)。

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「良い音だと感じる際、そこには 未知への感動と、既知への安堵という両側がある。」

ファズが、とても魅力的なのは真空管アンプディストーションでは異なる種類の歪み、未体験の歪みへの感動があること。その一方、70年台ハードロックで聴いたことがある懐かしさをも感じること。この2点だと思います。トーンベンダー系ファズの旅は、この辺で終わりたいと思います。現在の国内のファズファンは、ビンテージとそのレプリカに偏っているように感じます。自分としては、もう少し新しめのオリジナルファズや大手メイカーのものも試してみたいと思います。

TOKAI TDS-2 Distortion

カートコベインのDS-1は、9000ドルで落札されたそうです。

 

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自粛期間で新番組が少ないこともあり、テレ東の「行列の女神~らーめん才遊記~」というドラマを見ていました(もう放送は、終了しましたが)。いわゆるグルメ的な話ではなく、ビジネスとしてラーメン店を繁盛させる物語でとても面白かったです。特にフードコンサルの芹沢の名言は、とても印象的でしたので、少し楽器向けにアレンジしてみました。

「音が良いだけじゃ成功しない。ほとんどのギタリストは、多くの機材を比べて良いものを選んでいるわけじゃないから。」

「ギタリストのほとんどは保守的で、知名度や誰かの推薦を頼りに機材を選び、満足している。つまり彼らは音を聴いているんじゃない。情報を聞いているんだ。」

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実際のところ、音の良し悪しよりも評判なんかが、気になったりしますね。BOSSのディストーションDS-1のクローンと言われるTokaiのTDS-2を入手しました。リサイクルショップで手頃な価格でした。そのサウンドですが、ほとんど同じです。と言うか、ACアダプターを使うとLEDが暗くなるところまで同じなんで、まるまるコピーで間違いないんじゃないかと思います。トーカイのエフェクターを試す際は、電池で試した方が良いと思います。

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ケースはTDS-2ですが、基板は噂通りTDS-1でした。基板パターンは、BOSSのDS-1と全く同じでは有りません。パーツ類も、コンデンサのブランドが違たりします。初期の国産のDS-1は、回路が2種類あるようですが、どちらをモデルとしているかまでは、確認できてません。

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最近のハードオフエフェクターは、最近相場を調べているので、それほどお買い得品は無いように思います。ブックオフの方が面白くて、ジョージリンチ本は108円、ゲイリームーアコロシアムIIベストは720円でした。コロシアムII時代のゲイリーのスコアなんて売っていたんですね。初めて見ました。

DiMarzio Music Man EVH Pickups (1)

・Music Man EVH

Music ManのEVHと現AXISのDimarzio製ピックアップは、Music Man専用モデルであるため、単体では発売されていません。

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PRSのカスタム24を購入した時、どちらを購入するか迷ったのがMusic ManのEVHモデルでした。数年前、SterlingブランドでDimarzio製ピックアップ搭載のAX40Dモデルと言う廉価モデルが登場したので、ピックアップを試してみたい、元々EVHモデルが好きだった事も有り購入しました。PRSの廉価モデル(SE)は本家とは見た目が異なりますが、Music Manの廉価モデル(Sterking)でも本家とほとんど差が無いのがうれしいところです。ピックアップ以外のパーツ類は、アジア製で製造コストを抑えていますが、細かいところを気にしなければ、本家よりも相当安い価格で雰囲気が味わえます。

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さて、Dimarzio製EVHピックアップですが、EVH Frankenstein、EVH wolfgang、Peavey Wolfgangと比べるとミッドの強さ、いわゆる鼻づまり感が強く、あまり好みではありません。DuncanのJBのDimarzio版、Tonezoneの親戚と言われていますが、確かにサウンド的にはそんな印象で間違いないでしょう。個人的には、MusicManが、ピックアップの選択を間違えたのじゃないかと疑っています。と言うのは、EVH Frankensteinは14kΩの直流抵抗値。EVH wolfgangとPeavey Wolfgangもブリッジ側は14kΩとFrankensteinと同じで、ネック側が16kΩの直流抵抗値です。ところが、Dimarzio EVHはネック側が14kΩ、ブリッジ側は16kΩと直流抵抗値が逆になっています。そのため、EVHのブリッジピックアップは、Frankenstein系と比べ低音強めの重めのトーンで、フランケンのような抜けの良い感じが薄く感じます。

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ピックアップは、直流抵抗値が低い方が線径が太く巻き数が少ないため、高域のロスが少なくブライトなトーンとなります。そのため、一般的にはウォームなネック側には直流抵抗値を低め(ブライト)、ブライトなブリッジ側には高め(ウォーム)の選択をします。エディは、逆にウォームなネック側はよりウォームに(直流抵抗値を高め)したかったのではないでしょうか。もっと極端な例として、スティーヴモーズは、ブリッジ側9.9kΩ、ネック側21kΩの直流抵抗値のピックアップとなっています。Wolfgangのブリッジ側14kΩ、ネック側16kΩと言うのは、それほど特殊では無いように思います。Music Manは、それを勘違いし市販品のネック側を14kΩ、ブリッジ側を16kΩと逆にしてしまった。エディが、その間違いに気が付きPeaveyへ契約変更。Peavey以降は、本来のネック側16kΩ、ブリッジ側14kΩに戻した。不可解なPeaveyとの契約の裏にそんなことがあったのか、ただ単純に好みが変わっただけなのか、真相は分かりませんが。。ネック側をブリッジにマウントしてみたらとか、ダンカンのカスタムカスタム、ディマジオの別のピックアップとかマウントしたらどうかと迷っています。

BOSS Heavy Metal HM-2 (Swedish Chainsaw)

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ちょっと前までは、ダメなペダルとして投げ売り状態でしたが、最近は、メタル系ブロガーの影響で価格上昇中のようです。ML-2との比較を兼ねて、安い頃に入手したHM-2を久しぶりに試してみました。

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ボスヘヴィメタルHM-2の特徴ですが、一つ目はオーバードライブ とディストーションの2つの回路を持っている点です。アイディアとしてはとても単純ですが、オーバードライブとディストーションを組み合わせたペダルとしては、世界初ではないかと思われます。2つ目は、アクティブイコライザー回路を持っている点です。恐らく、従来のディストーションより歪み、より広い音作りを目指した回路に当時流行しつつあったヘヴィメタルと言うネーミングを付けたのだと思います。

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発売当時、日本ではそこそこ売れていたようですが、国外ではサウンドは全く受けいれられず、ほとんど売れなかったため廃版になってしまいました。ところが、90年代からスウェーデンデスメタルバンドが、愛用していました。ここ最近、youtubeなどでその使い方が紹介され、人気が出てきたようです。その使い方としては、全部最大、いわゆるフル10って奴です。チェインソー、バズソー(電ノコ)なんて言われますが、笑っちゃうほど強烈なサウンドですね。最初は、これはダメだろうと思いましたが、だんだんクセになるヤバい感じですね。カスケードゲインのモダンハイゲインアンプよりもアグレッシブ、斬新な感じで良いんじゃないでしょうか。

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日本では、イエテボリメタルなんて言いますが、英語圏ではゴッテンベルグと言うんですね。スウェディッシュデスメタルは、ストックホルムヨーテボリに分かれ、ストックホルムでは80年代後半からnihilist、entombedがboss hm2を使いアグレッシブなデスメタルを作り上げ、90年台にat the gateが、ヨーテボリメロディックデスメタルを作り出します。At the gateのblinded by fearって曲は、非常に有名なようで必ずペダルレビューに使われています。In Frame、soilworkは、昔良く聴いていたんですが、At the gateは、それらのバンドに大きな影響を与えたのでしょう、今聴いても良いですね。

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BOSS HM2、通称スウェディッシュチェインソーは、日本ではあまり話題になっていないようなんで、恐らく海外のバイヤーが購入しているんでしょう。更なる高騰化も予想されますので、今のうちにゲットしましょう。次は、メタルゾーンを買おうw