ラーメン芹沢の名言は、機材選びでも似たようなよとが有りますね。
「大半の人間は、単純でわかりやすい刺激しか理解できない。そのくせ、そういう鈍感ヤローに限って、自分はものをわかった人間だと思いたがる。」
機材の場合は、むしろ微妙な違いを気にする人が多いような気もしますね。
「いいものが常に認められるとは限らない。どの世界でもいいものを見分けられる人間は、ホンの一握りだ。」
トーンベンダーなんかは、本物を持っている人はわずかだし、製造ノウハウを持つ人も少ないです。そう言う訳で頼りになるのは、本物を見分けられる一握りの人間、デビッドメインです。トーンベンダーマーク2は、いくつか試してみてそれぞれ良い音でしたが、結局本物ってどんな音なのかは、気になります。いつかは、欲しいと思っていたデビッドメイン作のトーンベンダーを入手しました。
あの有名なロンドンのMacari’sでソーラサウンド名義のものです。トランジスタにゲルマニウムとシリコンの両方を用いているハイブリッドです。通称The Squadron 27ってことです。筐体はマーク3と同じスリムタイプになります。極性が通常のエフェクターと一緒ですのでパワーサプライを共用でき、LEDもついています。比較動画にあるようにゲルマニウムのモデルよりもややダークで粗い歪みのように感じます。
せっかくなので、Tシャツも買いました。Macari’sってどんな店なのかとこんな感じです(6分30秒くらいから)。
「良い音だと感じる際、そこには 未知への感動と、既知への安堵という両側がある。」
ファズが、とても魅力的なのは真空管アンプやディストーションでは異なる種類の歪み、未体験の歪みへの感動があること。その一方、70年台ハードロックで聴いたことがある懐かしさをも感じること。この2点だと思います。トーンベンダー系ファズの旅は、この辺で終わりたいと思います。現在の国内のファズファンは、ビンテージとそのレプリカに偏っているように感じます。自分としては、もう少し新しめのオリジナルファズや大手メイカーのものも試してみたいと思います。