A Different kind of truth

初期ブラウンサウンドはファズなのか?

Ep20 How to Find the Fuzz Pedal

◆ファズの選び方

従来は、ファズはごく一部のマニアだけのものでしたが、BOSSのTB2WやSNSの影響で一般的になってきているように感じます。しかし、ファズは種類が多く選ぶのが難しいように思います。JHSのジョシュさんによるとファズを選ぶには4つのタイプから選ぶと良いそうです。(と言っても4つとも自社製品の紹介なんですが。)

◆2トランジスタ・ファズ

 

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最初は、トランジスタが2つのファズです。2トランジスタのファズと言えば、ファズフェイス。それ以外だとトーンベンダーMk1.5とイタリア製トーンベンダーくらいです。ジミ・ヘンドリックスの他、ヘンドリックスの影響で多くのギタリストが使っています。2トランジスタのファズの特徴は、ファズにしてはそれほど歪みません。そして、ヴォリュームコントロールに敏感です。ファズフェイス使いのギタリストは、演奏時に良くヴォリュームコントロールしていますが、ヴォリュームではなく歪をコントロールしていると言ってもいいくらい変化します。また、ヴォリュームを絞った時のサウンドは、他では得難いと思います。ただし、回路がシンプルなだけに個体差が大きく、なかなか好みのものを見つけるのは難しいかもしれません。ハイインピーダンス設定ですので、ワウと使う順序によっては効きが弱くなったりと使いこなすのは意外と難しいように思います。

◆3トランジスタ・ファズ

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続いては、トランジスタが3つのファズです。このタイプは、マエストロのファズに始まり、トーンベンダー等、色々なファズがあります。ですので、3トランジスタのファズと言ってもどういう傾向の音は、説明できないでしょう。大きく分けると、マエストロに代表されるサイケデリックロック的なベルクロタイプのファズ、トーンベンダーに代表される70年代ロック的なディストーションに近いタイプでしょうか。一般的には、インピーダンスによる影響は小さく、ヴォリューム変化による歪の変化は小さいと思います。ただし、種類が多く選ぶのが難しい機種だと思います。

◆4トランジスタ・ファズ

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続いては、トランジスタが4つのファズです。これは、もうビッグマフしかないでしょう。スーパートーンベンダーも4トランジスタファズですが、音はビッグマフとほとんど同じです。また、古い国産のディストーションペダルには、ビッグマフの回路を参考としたものがいくつかありますが、商品名にファズと書かれているものは少ないようです。4トランジスタファズは、ファズというよりハイゲインディストーションと言っていいでしょう。ビッグマフは、クラシックロックではデビットギルモアが有名ですが、90年代のグランジとその影響を受けた現代風なファズですので、トーンベンダー、ファズフェイスとはユーザー層が結構違うように思います。

◆オクターブ・ファズ

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オクターブファズは、ロジャーメイヤーがジミ・ヘンドリックスのために作ったオクタヴィアが、最初と言われています。日本のシンエイ製のユニボックスのスーパーファズは、ピートタウンゼントの使用で有名です。残念ながら、オクターブファズはまだ試していないので音についてはよくわかりません。

◆ファズ探しの旅

ファズ探しの旅としては、ファズとしてビッグマフ、ファズフェイス(ゲルマ、シリコン)、トーンベンダー(mk1、mk1.5、mk2、mk3、italian、jumbo、super)の3タイプ、ブースターとしてレンジマスターとパワーブーストの2タイプの計12種類ほど試してみました。4タイプのファズの中では、スーパーファズ等のオクターブファズは今後試してみたいですね。ファズフェイスに関しては、もう少し試してみたいです。3トランジスタのファズは、シリコンのmk3かパワーブーストが好みですが、本当に種類が多く、マエストロのFZ-1A等のサイケリックなベルクロ系のファズ等、試してみたいファズが、たくさんあります。なかなか旅は、終わらないですね。