A Different kind of truth

初期ブラウンサウンドはファズなのか?

BOSS OD-2 TURBO OverDrive

・ジャパニーズ・ロック80's

最近、80年台ジャパニーズロックが、気になっています。と同時に80年台の国産エフェクターにも興味があります。80年台の国産エフェクターって布袋さんが使っていたものは、プレミアが付いていますが、それ以外は情報も少なく結構安く入手できるのもよいところです。と言う訳で80年台ジャパニーズロックの多くが使っていたというボスのターボオーバードライブを入手しました。

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・BOSS OD-2 TURBO OverDrive

ボスのターボオーバードライブは、1985年の発売ですので、35年前のことになります。35年間のインフレ率2%で価格は、約2倍になります。発売時の価格1万円を現在に換算すると2万円に相当します。当時のエフェクターは、値段が高く、今のブティックあたりの感覚に近かったように思います。逆に、あまり値段が変わっていないか、むしろ安くなっている現代のエフェクターは、とても安いということでしょう。ボスのターボオーバードライブは、OD-1の後継として大ヒットしたようで、リサイクルショップでも良く見かけます。80年台の日本のプロギタリストは、ほとんど使っていた言われるようです。

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・BOSS OD-2 レビュー

80年台後半は、OD-2,SD-1,DS-1,DF-2,HM2が、ボスの歪みペダルでした。ターボオーバードライブは、OD-1の後継機の位置づけになります。大きな特徴は、opアンプを使わないディスクリート回路であることです。基本的な機能は、ディスクリートとopアンプは同じです。ただし、ビッグマフは、ディスクリート→opアンプ→ディスクリートと同じ機能でも多少、音は変わるのか評判は異なっています。ターボオーバードライブのターボオフでは、SD-1とほとんど同じように真空管を軽くドライブしたサウンドが得られます。ディスクリートのためか、ノイズが少なめでレスポンスが良いような気がします。ターボオン時は、真空管をオーバードライブでブーストした80年台ハードロックといったサウンドが得られます。登場の古いHM-2よりも当時としては新しめのサウンドだと思います。また、シングルコイルでもハムバッカーでもどちらも使えるのも良いところです。欠点としては、ドライブレベルと音量が連動するタイプ(ドライブゼロだと音がしない)なのでクリーンブーストが難しい点でしょう。多分これが、人気の無い理由のように思います。80年台は大量に売れ、90年台以降の新しいペダルによって忘れた存在ですが、ディスクリート回路のオーバードライブは珍しいですし、1台で2台ぶんのサウンドが得られる良いペダルだと思います。

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ターボオーバードライブの発売は、85年8月か9月のようです。聖飢魔IIの悪魔が来たりてヘヴィメタるが85年9月、レベッカIVが85年11月、ボウイのJUST A HEROが86年3月、PSY・SのPIC-NICが86年7月、BARBEE BOYSの3rd Breakが86年10月なんです。なるほど。