チック・コリアは、ジャズだけでなく、ジャズロックやフュージョンでも活躍しました。チックとゆかりのあるギタリストについて語りたいと思います。
マイルスとともに活動したジョン・マクラフリン。チックのリターントゥフォーエヴァー、ジョンのマハヴィッシュヌオーケストラは、ジャズロック、クロスオーバーと時代を変えていったと思います。初期のジョン・マクラフリンは、マエストロのファズ・トーンを使っていたと言われています。
・リターン・トゥ・フォーエヴァーとライト・アズ・ア・フェザー
RTFの一期は、ギタリストがいないのですが、やはりチックと言えば、この2枚を避けては通れないでしょう。初めて買ったチックのCDは、有名なカモメの奴でした。ギター好きの私ですが、訃報の後、繰り返し聴いているのは、この2枚だったりします。ネット情報なのですが、フェンダーのローズは、アンプ内蔵タイプと非内蔵のものがあるようですが、内蔵アンプ部は、ツインリバーブとほぼ同じらしいです。そのため、エレピのサウンドは少し歪んでいるのですが、なかなかこれがいい感じです。また、ワウペダルの音がするのですが、エフェクトループがあるようなので、そちらに繋いでいるのかもしれません。
・ビル・コナーズ
二期RTFの初代ギタリストは、ビル・コナーズです。アル・ディ・メオラの印象が強すぎるので、知名度はそれほど高くない(いわゆるじゃない方のギタリスト)に思います。あまり知られていないようですが、80年台に発表した3枚のソロアルバムが、アランホールズワースのようなギターを聴くことができます。また、ディマジオのPaf Proは、ビルコナーズ用にデザインされたものだったと思います。RTF時代の機材については、レスポールカスタムを弾いているようです。歪んでいるところは、ファズのように思われます。80年台は、ホールズワースの影響でしょうか、シャーベルを使っていたようです。
二期RTFと言えば、やはりアルでしょう。この時代は、フュージョン、クロスオーバーと言うより、ジャズロックと言うか、かなりハードロックです。ギターは、レスポールを色々と使っています。綺麗なサンバーストを黒にリフィニッシュしたり、ディマジオのスーパーディストーションを使っていたのは有名な話です。アンプは、フェンダー、メサMK1、マーシャルを使っていたようです。マーシャルのブースターとしてカラーサウンドを使っていたとような記憶があります。チックは、二期RTFではファズ、モジュレイター系エフェクト、シンセサイザー(MOOG)等も使っているようですが、知識が無いので良くわかりません。70年代ジャズロックは、ジョン・マクラフリン、ジェフ・ベック、アラン・ホールズワース、ゲイリー・ムーアと個性的なギタリストが多いと思います。
・ スコット・ヘンダーソン
チックは、80年台になるとエレクトリック・バンドを結成しますが、1枚目のアルバムに参加しているのが、スコット・ヘンダーソンです。ギターは、恐らくHSHシャーベルでピックアップは、ダンカンのホールズワースモデルだったと聞いたような気がします。エレクトリックバンドは、80年台後半とシンセサイザーやデジタルエフェクト全盛時代ですので、RTFに比べるとマイルドなサウンドでフュージョンっぽいサウンドです。
・フランク・ギャンバレ
エレクトリックバンド時代の大半で活躍するのが、フランク・ギャンバレでした。フランクは、ロック、ジャズ、フュージョンと幅広いジャンルをこなすテクニシャンです。ギターは、アイバニーズのSシリーズです。80年台後半からのフュージョン・シーンは、ジョン・スコフィールド、スコット・ヘンダーソン(トライバル・テック)、ビル・コナーズ(ソロ)、フランク・ギャンバレ等、テクニカルなギタリストがたくさんいますね。