A Different kind of truth

初期ブラウンサウンドはファズなのか?

The Duncan Custom (Van Halen) Short A2 Mod.

・79年のセイモアダンカンの広告

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ピートソーンさんの動画でも紹介されていますが、1979年(78年後半だったような)の雑誌広告にThe Duncan Customのところに括弧付きでVan Halenの名前があります。 1979年と言えば、Van Halenの1stアルバムが発売された翌年です。ソーンさんによるとリワウンドしたP.A.Fは、カスタムだろうとのことです。エディは、音が気にいるまで何回もリワウンドしたと言っていました。ダンカンの78モデルはいくつかリワウンドしたものの一つだったのでしょう。そして、最後にエディが選んだのがカスタムだったのでは無いでしょうか。

・The Duncan Custom (Van Halen)

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かなり古いダンカンのカスタムです。Seymour Duncanの刻印の無い84年以前?のものです。SH5とかのナンバーが無い時代なので上の広告の名前のステッカーが貼れています。スタンプの色も何種類かあるようですが、色に意味は無いと言われています。また、Seymourized ステッカーは、ダンカン本人が製作したとも言われています。刻印以前は、オークションでもあまり見かけませんので、製造数もかなり少ないと思われます。恐らく奥さんと2人、もしくはごく少人数で製造していたのでしょう。ポッティング無しに網線シールドなので、かなり初期のものように思われます。

・フランケンのピックアップ

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エディのP.A.Fは、60年代のショートマグネット仕様と思われます。また、写真をよく見るとマグネットがはみ出していないようにも見えます。

・ショートアルニコマグネット

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ショートサイズ(2.36インチ)のアンポリッシュ(ラフキャスト)のアルニコマグネットを購入しました。上は90年代のダンカンのアルニコ5です。長さは、それほど短いわけではりません。60年代のショートアルニコはアルニコ5だけと思われている方も多いようですが、アルニコ2もあるようです。今回は、フランケンシュタインハムバッカー、78モデルと同じアルニコ2にします。カスタムのセラミックマグネットですが、上のアルニコ5と全く同じサイズで、厚さはダンカンのディストーションよりもかなり薄いです。セラミックマグネットをパワフルだと思っている方も多いですが、厚みが同じならアルニコ5と同じ程度の磁力に思います。ダンカンは、本当はアルニコ2を使いたかったけれど70年代には入手が難したったので、薄めのセラミックマグネットを代用したのでは無いかと思います。

フランケンシュタインと改造カスタム

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左がフランケン、右が改造カスタムです。写真の角度がちょっと違いますが、はみ出しが少なくなりました。ただ、本物はもっと短く見えます。実はもう少し押し込めたのですが、ちょうど真ん中の方が磁力のバランスが良いと思ったからでした。

・改造カスタムのレビュー

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 フランケンシュタインハムバッカーの載ったギターに改造カスタムを載せてみました。改造カスタムの印象ですが、そんなに違いは感じませんでした。 直流抵抗値もほとんど同じでしたので、コイル巻き数は同じなのでしょう。ただし、今回購入したショートマグネットは、 フランケンシュタインよりも磁力がかなり弱いようですので、もう少し枯れた感じでボリュームの反応もちょっと良いように感じますが、アンプのセッティングで調整できる範囲だと思います。ただし、70年代にダンカン本人が巻いたピックアアップ、P.A.Fに近いマグネットをマウントしていると思うと気分は高まりますねw。

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