A Different kind of truth

初期ブラウンサウンドはファズなのか?

MXR Distortion + Jim Dunlop

◇MXR最終型とジムダン初期型

1987年にジムダンロップ社は、MXRブランドを取得し、ディストーションプラスの販売を開始します。会社を買収した訳ではありませんので、製造設備等をどの程度移管したかは分かりません。ジムダンロップの初期型は、MXR最終型と同様にDCジャックとLED付きですが、筐体のカラーはマスタードから黄色に変更されています。

◇ジムダン初期型の前期仕様と後期仕様

ジムダンロップの初期型には、前期型と後期型が存在します。外観では、筐体の塗装がやや異なり、色はほぼ同じですが、後期型はややザラザラした塗装になります。フットスイッチのナットの形状は後期の途中で変更されているようで、後期でもギザギザのナットのタイプもあるようです。

◇ジムダン初期型の前期仕様

ジムダン初期型の前期仕様は製造数が多いようで、こちらの安っぽい基板は、良く見かけると思います。MXR期とかなり仕様が異なるので工場等は別物のように思われます。

◇ジムダン初期型の後期仕様

こちらが、ジムダン初期型の後期仕様の基板になります。ぱっと見は、MXR最終型に似ているように思います。

◇MXR最終型

こちらが、MXR最終型になりますが、基板の材質の感じは後期仕様と似ています。ところが、良くみると各パーツの配置がまるで異なっています。ジムダン初期型の後期仕様の基板は、とてもきれいにパーツが配置されており、ディストーションプラスの完成形と言った感じです。

◇ジムダン初期型のOPアンプ

ジムダン初期型のOPアンプは、前期仕様と後期仕様で異なっています。前期仕様はレイセオン、後期はテキサスインスツルメンツでしょうか。MXR最終型とジムダン初期型の前期仕様と後期仕様とで音の違いは、ほとんど無いように思います。ダイオードの個体差か、OPアンプの差なのか、歪みの質感は微妙に異なるように感じます。MXRとジムダンロップでは、フットスイッチが異なっており、ジムダンロップの方が動作が軽いようです。