A Different kind of truth

初期ブラウンサウンドはファズなのか?

EP9 Big Muff Pie

ストラトとファズフェイスって本当に相性いいですね。すっかり気に入っていたら11月も終わってしまいそうです。と言うわけで、ファズ系エフェクターとしては、もっともポピュラーな ビッグマフパイについて語って見ましょう。

ビッグマフは、USA製期とロシア製期(ロシアンマフ)に大別されます。日本ですと割とざっくりと分類されていますが、海外に倣ったヴァージョンごとに見ていきましょう。

【USA製】

Ver.1 "The Triangle Big Muff "(1969-1973)

Ver.2  "The Ram's Head Big Muff" (1973-1977)

Ver.3〜6 "Black and Red"(1977-1984)

【ロシアンマフ】

Ver.7〜7B "Civil War"(1990-1994)

Ver. 7C - 8 "Russian"(1994 - 2009) 

 

【VERSION 1 "The Triangle Big Muff "(1969-1973)】

V1.THE “TRIANGLE” BIG MUFF 1969-1973

最初期のマフが、通称トライアングルマフです。細かい仕様違いが無数にあるため、細かいヴァージョンは無いようです。最近ミニサイズが、発売されています。

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【VERSION 2 - "The Ram's Head Big Muff" (1973-1977)】

THE “RAM'S HEAD” BIG MUFF π - VERSION 2 1973-1977

最も人気の高いのが、ラムズヘッドではないでしょうか。トライアングルからやや大きくなった筐体は、デザインも洗練されています。こちらも色違い等の仕様違いがありますが、細かいヴァージョンは無いようです。トライアングルとの違いは、僅かですが、ミニサイズの発売が待たれます。

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【VERSION3〜6(1977-1984)】

V3.RED AND BLACK BIG MUFF  1976〜1979

V4.OP-AMP BIG MUFF

V5.OP-AMP ”TONE BYPASS“ BIG MUFF

V6.TRANSISTOR "REVERSE LOGO" BIG MUFF 1978〜1984

筐体のデザインは、御馴染みのもので日本では3rdと呼ばれていますが、海外では回路の違いからV3からV6と区別されています。現行のミニサイズのマフは、V4がモデルのようです。

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【"CIVIL WAR" VERSION7〜7B(1990-1994)】

V7. SOVTEK GREEN AND GRAY "CIVIL WAR" RUSSIAN BIG MUFF 1991-1993

V7A.SOVTEK BLUE AND GRAY “CIVIL WAR” RUSSIAN BIG MUFF 1993-1994

V7B.SOVTEK GREEN “CIVIL WAR” RUSSIAN BIG MUFF 1993-1994

ロシア生産になって以降は、結構細かくヴァージョンが別れていますが、初期のものは、シビルウォーと呼ばれています。

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【“RUSSIAN MUFF ” VERSIONS 7C - 8 (1994 - 2009)】

V7C.SOVTEK “GREEN RUSSIAN”  Bubble Font and Tall Font Big Muffs 1994-2000

V7D.SOVTEK “BLACK RUSSIAN”  LARGE BOX 1998-2000

V8.“BLACK RUSSIAN” SMALL BOX 1999 to 2009

こちらは、筐体の色でグリーンロシアン、ブラックロシアンと呼ばれています。日本でもよく見かけるロシアンで、まだお手頃価格ってこともあり、意外と人気があるように思います。

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【まとめ】

ビッグマフは、ファズフェイス→トーンベンダーからの流れでファズとしては、だいぶ扱い易くなていますので、サウンド的にはかなりディストーションに近いです。実際、近年のハイゲインディストーションは、マフに近いものもあるので、懐古趣味ではなくモダンなサウンドとしてもマフは人気があるように思います。

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