A Different kind of truth

初期ブラウンサウンドはファズなのか?

EP6 MXR Distortion+

大まかに歪みを分類すると真空管アンプ真空管で、ファズはトランジスタで、そしてオーバードライブ、ディストーションダイオードで歪みを発生させます。1972年創業のMXRが、恐らく73年に発売したのが有名なディストーションプラスです。従来のファズに比べカラフルでコンパクトな筐体、ディスクリート回路に変わり集積回路(IC)とクリッピングダイオードによる回路は、その後の歪み系ペダルに大きな影響を与えました。

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最近では、スマホ、パソコンが主流で文字を書かなくなってきているため、読めない人が増えつつある筆記体スクリプトロゴ)のモデルです。かなりキレイですが、リイシューでなくオリジナルです。

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78年頃?にはブロックロゴ(ボックスロゴ2期)に変わり、80年頃?にLEDと電源ジャックが追加され84年頃にMXRは製造を中止。87年頃にジムダンロップから再発売されます。初期のジムダンロップとMXRの最終期は、LEDと電源付きのため外観が似ていますが、MXR製はマスタードカラー、ジムダンロップ製は黄色っぽくなり、中身も別物になります。

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 スクリプトロゴ期は、手作り感が強く基盤の材質、パーツのメーカー等かなりヴァリエーションがあるように見えます。

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こちらはMXR最終期で、パーツの仕様が異なりますが、基本的な回路は同じで、音の方も基本的に同じです。ディストーション+の類似品として、ROSSやDOD250、MAXON D&SII、GUYATONE PS-102なんかがあります。DOD250は、MXR製のディストーション+とは、ダイオードの電圧が違うため歪みが小さく出力が高いそうです。80年代になり歪みペダルをブースターとして使う方法が一般的になったため、ジムダンロップ製もDOD250と同じように出力が高い回路に改良されたようです。

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ファズの知識が全く無かったので、改造したファズボックスの正体として真っ先に疑い持ったのが、MXRのディストーションプラスでした。1stアルバムは、機種は特定できませんがファズもしくはブースターっぽいですが、2ndアルバムもマーシャル直とはちょっと違うかなと。ファズ#1がファズ系とすると、ファズ#2の中はMXRじゃないかと。。
ディストーションプラスは、MXR製とジムダンロップ製は、結構違うらしいってことでしたし、それほどプレミアも付いていませんのでスクリプトロゴを購入しました。で実際に試したところ、かなりブラウンサウンドっぽいなと思いました。ちょっと面白いなと思ったのが、MXR製は出力電圧が200mV、P.A.F.レプリカも同程度の出力電圧のせいなのかPAFレプリカだとキレイに歪むの対して、ちょっと出力が高いピックアップですと音が潰れ気味になるようなんです。以前のピックアップの音源は、アンプはクリーンで歪みはMXRなんですが、ダンカンだと潰れ気味でアーケインの方が印象は良かったです。

MXRは意外とファズっぽい歪み方なので、ひょっとして1stでもアイバニーズの時はMXRかなと思って試してみましたが、歪みがやっぱり足りないのでやっぱりファズかなと思っています。

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