・初期の白/黒フランケン
1977年9月8日までレコーディングし、9月16日に初登場した白黒フランケン。この時のダブルブラックのピックアップが、本人の言う通りギブソンES335から取ったPAFシールの貼っているギブソンのハムバッカーなのでしょうか。
・ギブソンES335の製造年代
'61年製の335と言われていますが、ブロックインレイにストップテイルピースなので、62~64年製と思われます。但し、ノブがソンブレロタイプなので65年以降のものをストップテイルピースに改造したとも考えられます。ピックアップの外観は、スクエアウィンドウ付きでT-topでは無いことから、62年~67年のナンバードPAFの可能性が高いです。オリジナルの状態では、7.6k~8kΩのショートアルニコのピックアップであることになります。
・ショートマグネット
古いギブソンのハムバッカーは、コイル保護テープが片側しか巻かれていませんので、表側からマグネットを確認することができます。写真の右側のボビンの下にマグネットがほとんど見えませんので、ショートアルニコで間違いないでしょう。5150のピックアップもショートアルニコのようです。
・リワインドの時期
セイモアダンカン氏が、リワインドの広告を出したのが77年末のことですので、白黒フランケンにナンバードP.A.F.を載せてしばらくはオリジナル状態で、78年のツアー前にリワインドしたと考えるのが良さそうに思われます。