A Different kind of truth

初期ブラウンサウンドはファズなのか?

Charvel

・シャーベル

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フランケンストラトは、ウェインシャーベルのお店で購入したボディとネックを組み立てて造られたと言われています。当時のカタログですが、1977年5月となっており丁度、ブラックストラトを使われていた時と同じ時期です。丁度、その頃に発売されたのでは無いかと思われます。広告では、シャーベルブランドとなっています。

・ブギーボディーズ(ワーマス)

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1976年にウェインシャーベルとリンエルスワースは、ブギーボディーズで交換用のボディとネックの発売を始めました。有名な亀のマークは、元々はリンさんのものだったようですが、ケンワーマスが1980年に立ち上げたワーマスギタープロダクツに引き継がれています。

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リンエルスワースは、シアトルでアンティーク家具を作っていましたが、ウェインシャーベルがエキゾチックでストラトのボディの製作を持ちかけたとのこです。フェンダー製と僅かに異なるボディシェイプは、シャーベルの所在地にちなんでアズサシェイプとも呼ばれています。

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12フレットのポジションマークが狭めのラージヘッドは、初期フランケンそのものにように見えます。

・フランケンのボディ

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 ボディとネックを組み立てる前に、フェンダーストラトに無塗装のボディを取り付けて使用していたことがあったようです。ピックガードは、白黒フランケンと同じもので、ピックアップは、ゼブラのマイティーマイトのようです。ボディ材は、木目の感じからアッシュのように見えます。その後、ネックを取り付け白黒ペイントしたのではないでしょうか。

EVH black rosewood strat

フェンダーストラトキャスター(ブラック)

 フェンダー製のサンバーストストラトの後に確認されているのが、ブラックボディにローズウッド指板のストラトキャスターです。白黒フランケンの目撃が77年後半ということもあり、この状態で1stアルバムがレコーディングされたとする説が有力なようです。

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・マイティマイトのハムバッカー(ゼブラ)

雑に切り取られたピックガードはそのままで、ピックアップがダブルクリームからゼブラに交換されている以外は、フェンダーのサンバーストとほとんど同じようです。

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ノブは、白いスピードノブ2つからストラト用?の1つに。恐らく結線されていないと思われるピックアップセレクターの位置は、ブリッジ側。センターピックアップは、ネジが取れてるのかずいぶんと斜めですね。ストラップは、普通のレザー製のようです。

・フランケンは、フェンダー製なのか?

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ブラックボディのストラトは古いタイプのピックガードで、ビスの位置がその後自作ピックガードや白のピックガードとは異なります。

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そして、フランケンには、古いピックガードのビス穴の跡が残っていることから、ブラックストラトは白黒ペイント前のフランケンのボディである可能性が高いと思われます。

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 果たして、フランケンのボディは、フェンダーのサンバーストのリペイントなのか、それともブギーボディーズ製でブラックのストラトは普通のストラトに戻ったのでしょうか。

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ストラトキャスターにハムバッカーを搭載

'77年1月18日に録音されたと言われるデモ音源は、アイバニーズのデストロイヤー(335もしくはレスポールJrとの説も)で録音されていると言われています。また、アーミングを使用している最も古いブートレグでは、'77年の2月18日と言われています。フェンダーストラトキャスターにハムバッッカーマウントしたのは、’77年の1月から2月のことと思われます。

フェンダーストラトキャスター(サンバースト)

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ストラトキャスターは、色はサンバーストのスラブフィンガーボードです。サンバーストの色が濃いめなので、本人のコメント通り61年製なのかもしれません。ヘッドのデカールは、トランジッションロゴのものを大胆に斜めに貼り直していますね。

・マイティマイトのハムバッカー

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ブリッジ側には、ダブルクリームのマイティマイト製ハムバッカーをダイレクトマウントしています。ピックガードは、ピックアップ位置を色々と試したせいか、かなり大きな穴があります。ダイレクトマウントは、ピックガードを切り過ぎた苦肉の策だったりしてw。センターピックアップが取れかけています。セレクタースイッチは、結線されていないのでしょう。コントロールノブは2つで、スピードノブに交換されています。カールコードにレザーのストラップのようです。

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衣装が違うので別の日の写真のようですが、特に違いはないようです。後ろには、マーシャルとアイバニーズの姿が。やがて、このストラトを基に伝説のギターが作られていくのでした。

はじめに

ブラウンサンドと言えば、エディヴァンヘイレンのギターサウンドのことですが、ブランサンドと言っても1stアルバムと2nd以降では、かなり違ったサウンドだと思いますが、一般的にはやっぱり1stのあのサウンドを指すんだと思います。

1stのあの独特なサウンドは、改造マーシャル、アンプシミュレーター、ブラウンサンド系ペダル、色々なアプローチが有りそれなりに良いサウンドだとはと思いますが、個人的には今ひとつしっくりきませんでした。そこで、今までに無いアプローチで再現を試みてみました。その詳細について、これから紹介していきたいと思います。リバーブ等ノンエフェクト、アンプ直でマイクで録りました。個人的には、だいぶ近付いたと思っているのですが、いかがでしょう。